中途覚醒に効く睡眠薬や漢方

不眠症

健康のための3大要素は、「栄養」「運動」そして「睡眠」といわれています。私たちは毎日の睡眠によって、脳と体をリフレッシュさせることができます。

夜中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒という症状があります。この記事では中途覚醒に効く睡眠導入薬や漢方についてご紹介していきます。

中途覚醒に効く漢方

最近、不眠症の薬物療法の主流になっている「ドラール」「ソメリン」といった、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は即効性があり効果が確実ではあります。

しかし、睡眠薬の短期や長期に関わらず出てくる副作用や、睡眠薬のみに依存したくないと考えている人もいます。

さらには、大した病気でもないから睡眠薬の服用に対して罪の意識を持つ人さえいます。

こういった背景から、睡眠薬の減量や服用の中止を目的に漢方の併用を考えたり、さらには漢方薬のみでのコントロールを希望する人が徐々に増えてきており、不眠に対する漢方治療の必要性は日に日に増加しています

柴胡加竜骨牡蠣湯 (サイコカリュウコツボレイトウ)

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、仕事や人付き合いなどでイライラしてストレスが溜まったり、深く思い悩んでしまう癖のある方、テスト前やプレゼンテーション前などに緊張して眠れない方などにオススメできる漢方薬です。

漢方では、眠りには「気」が大きく関連していると考えます。例えば、赤ちゃんがたくさん寝られるのは、「気」が十分に足りていて、体の中をきちんとめぐっているからです。

ところが、大人になると体の疲労や精神的ストレスといったものが増えてきます。こういった疲労やストレスは「気のめぐり」を邪魔してしまいます。

「気」がめぐらないと体に熱がこもり、こもった熱は頭に昇って脳を疲れさせてしまいます。脳が興奮すると覚醒状態が続き不眠の原因となります。

「柴胡加竜骨牡蛎湯」は、体中に「気」をめぐらせ、体にこもった熱を冷ますとともに、心を落ち着かせる効果があるので、脳の興奮からくる不眠を改善してくれます

柴胡加竜骨牡蛎湯に含まれる生薬としては以下のようなものがあります

柴胡(サイコ):柴胡は半表半裏にこもった少陽の熱を中和して解毒して、病気を治癒に導く生薬です。柴胡は西洋医学の風邪薬や胃薬にあたります。「気分安定薬」「睡眠薬」「抗アレルギー薬」「消炎鎮痛薬」「肝臓の薬」「便秘薬」などとして使われる、きわめて重宝な生薬です。

半夏(ハンゲ):サトイモ科カラスビシャクのコルク層を除いた塊茎です。半夏の名は夏の半ばに花が咲き、その頃に採取することが由来とされます。「悪心」「嘔吐」「消化不良」「ひどい咳」「痰のからみ」といった症状に用いられることが多く、漢方処方の麦門冬湯・半夏厚朴湯・半夏瀉心湯などに配合されています。

桂皮(ケイヒ):ケイヒ(桂皮)は、クスノキ科のケイ(トンキンニッケイ)の樹皮を乾燥したものです。ケイは香辛料のシナモンとして主に用いられるセイロンニッケイの仲間なので、匂いはシナモンそのものです。漢方としては「エネルギーを補う」「発汗」「肌の機能調整」「痛み止め」といった効能があり、手足の冷え、腹痛、下痢、のぼせなどに用いられる生薬です。

茯苓(ブクリョウ):サルノコシカケ科のマツホド菌の菌核を乾燥し外皮を除いたものです。胃腸の働きを促進して、「食欲不振」「消化不良」「手足のむくみ」などを改善してくれます。精神を安定させる作用があることから、不眠に対しても効果があります

黄芩(オウゴン):黄芩は、シソ科のコガネバナの根を乾燥したものです。コガネバナという名前は、根が黄色いことから名付けられたもので、花の色は青~紫色をしています。漢方的には炎症を鎮めたり、体のほてりを抑えるといった効能があり、「炎症」「下痢」「腹痛」「黄疸」「熱性疾患」といった症状などに用いられています。

大棗(タイソウ):大棗とは、ナツメの成熟した果実を乾燥させた生薬のことです。カリウムなどのミネラル類、葉酸といったビタミンB群、食物繊維、サポニンなどが豊富に含まれており、体を中から温める効果や滋養強壮や、高血圧予防など多岐にわたる効果があり漢方薬に使われる、代表的な生薬の1つです。

人参(ニンジン):オタネニンジンの根を乾燥したもので、高麗人参、朝鮮人参とも言われ、野菜のニンジンとはまったくの別物です。消化機能を助け、新陳代謝を促して体に活力をみなぎらせる働きがあり、体力を補う目的で使われることの多い生薬です。

牡蛎(ボレイ):生薬としては、イタボガキ科の「オウミガキ」「コケゴロモ」「オハグロガキ」「イワガキ」「ケガキ」「イタボガキ」「マガキ」「カキツバタガキ」などの左殻のみを用います。漢方としては鎮静、収斂、利尿薬として利用され、「精神不安」「不眠」「胸腹部の動悸」「寝汗」などの症状に使われます。

竜骨(リュウコツ):シカ、ゾウ、ウシなどといった哺乳動物の化石化した骨で、主として炭酸カルシウムから生成されています。中枢神経抑制作用があるといわれ、不安神経症や不眠に牡蠣(ボレイ)と共に漢方薬に配合される生薬です。

生姜(ショウキョウ):熱帯アジア原産の多年生草本であり、根茎を薬用として使用されます。品種が多く,薬用には辛味性の強い小生姜又は中生姜が使われることが多いです。胃腸薬やかぜ薬に用いられる程汎用性が高く、「吐き気を抑える」「痛みを抑える」「下痢止め」などに用いられる漢方薬に高頻度で配合される生薬です。

抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)

抑肝散は、元来は「小児のひきつけ」に対する処方であったように、本来なら子供に処方されるものでした。 日本の江戸時代に大人にも使えるように、応用や開発が行われました。

陳皮と半夏を加味することで、生姜を取り除けることも加わり、「嘔吐」「悪心」「腹部の膨満感」などを伴う胃弱の方でも気軽に服用できる漢方薬なんです。

この抑肝散加陳皮半夏は、江戸時代の書物では浅井南溟の作とされる「浅井腹診録」に記述されています。その文章が矢数道明先生の「臨床応用漢方処方解説」には以下のように引用されています。

ヘソの左側付近からみぞおち付近にかけて強く動悸するのは、肝が虚した上に痰飲と火熱が盛んになっているからである。この症状の患者数百人を、北山人は抑肝散加陳皮半夏で治した。陳皮は中程度、半夏は多めに用いる。この秘訣は一子相伝で他に漏らしてはならない。

抑肝散加陳皮半夏は体力低下や栄養低下が原因となり、ストレスに対する抵抗力が低下してしまい、軽度な精神的・肉体的な刺激に対しても反応性が高まった状態で、自律神経系の失調を伴った状態に良いとされます

また、肝臓も含め自律神経、ホルモン系の調整機能、血の貯蔵、精神機能などを有し、これらの機能を総称した肝気が高ぶって、過剰に動く症状の病気などに処方されたりします。

「ろれつが回らない」「筋肉の痙攣」「手足のしびれや震え」「頭痛」重症な場合だと「半身不随」「歩行困難」「顔面神経麻痺」といった場合にも使われます。

含まれる生薬は以下のようなものがあります。

当帰(トウキ):セリ科トウキの根で精油やフタライド類、ステロール類などを含んでいます。当帰の根は部分によって効能が違っていて、下部先端は最も強く血流を促し、最上部は強壮作用が強いと言われています。血の働きを調和し、排膿や止血といった働きがあり、身体のうるおいを保ち、婦人の産後などに効果のある生薬です。

釣藤鈎(チョウトウコウ):アカネ科のカギカズラのとげなどを乾燥したものです。 漢方的には肝臓のの機能亢進状態を改善、痙攣を止めるなどの効能があり、高血圧に伴う症状や「不眠」「痙攣」「めまい」「興奮状態」などの症状に用いられる生薬です。

川芎(センキュウ):セリ科のセンキュウの根茎を、通例だと湯通ししたものを使います。川芎は、血行促進の効果があり、血液循環をよくする作用があるところから、婦人病の要薬として使われてきました。体を温め、肌に潤いを与えるので入浴剤にも配合されたりと汎用性の高い生薬です。

蒼朮(ソウジュツ):ホソバオケラまたはシナオケラの根茎を乾燥したものです。漢方的には、健胃、整腸、利尿の効能があり、「肝機能の減退」「慢性胃炎」「胃下垂」「下痢」「手足の冷え」「貧血」といった症状によく使われます。

茯苓(ブクリョウ):松の根に寄生するサルノコシカケ科のマツホドの菌核を乾燥したものです。胃腸の働きを良くして、食欲不振、消化不良、むくみなどを改善させます。また、精神を安定させる作用もあります。サルノコシカケ科のキノコとしては、霊芝(れいし)が有名ですが、生薬としては茯苓(ぶくりょう)のほうが一般的に使われます。

柴胡(サイコ):セリ科のミシマサイコなどの根を乾燥したものです。解熱、鎮痛、解毒といった作用があり、「カゼ」「発熱」「頭痛」「肝臓疾患」などに用いられます。生薬として重宝されているのですが、最近では絶滅危惧種に入る程少なくなったため、東海地方の市民の間では観賞用にミシマサイコを庭に植える運動が広まっています。

甘草(カンゾウ):甘草は漢方薬全体の70%に含まれている汎用性の高い生薬です。主成分のグリチルリチンは、「抗炎症」「鎮痛」「抗アレルギー」「痛みを抑える」「痰を取り除く」といった作用があるので市販の風邪薬や胃腸薬、肝臓疾患の治療にも利用されています。

陳皮(チンピ):みかんの皮を乾燥させたものを「陳皮」といい、みかんの皮を陰干しにして一年以上経過したものを、中国では生薬として使用します。神経の高ぶりをおさえ、また、筋肉の「張り」や「突っ張り」をゆるめてくれるので、心と体の状態を健全にしてくれます。吐き気や食欲不振にも効果的です。

半夏(ハンゲ):サトイモ科カラスビシャクのコルク層を除いた塊茎です。 漢方的には、吐き気止め、痰を取り除く、気のめぐりを良くする、気持ちを落ち着かせるといった効能があり、「不眠症」「吐き気」「嘔吐」「セキ」などに多く用いられます。

中途覚醒に効く睡眠薬

睡眠薬には、その作用時間の違いから「超短時間型」「短時間型」「中時間型」「長時間型」といったようにに分けられます。それぞれの作用時間は以下のようになります

超短時間型:半減期が2~4時間程度
短時間型 :半減期が6~12時間程度
中時間型 :半減期が12~24時間程度
長時間型 :半減期が24時間以上

半減期とは、体内に入った薬などの物質が代謝や排泄などによって、ピーク時の半分の濃度に減るまでに要する時間のことを言います。

超短時間型や短時間型は、効果が短いので、寝始めの時に効果があり、3~4時間ぐらいで効果が和らぐので、目覚めが良いという特徴があります。

なので、「なかなか寝付けない」「寝付きが悪い」といった入眠障害に用いられることが多いようです。慢性的な入眠障害はモチロンですが、一過性の「何故か今日は眠れない」といった場合の不眠にも使われます。

中間型や長時間型は、効果が長めなので、短時間型を使って朝方に目が覚めてしまう人などは、こちらに変更する場合もあります。半減期までが長いので、起きてもボーっとして「なかなか薬が抜けない」となってしまう人もいるようです。

寝ても途中で目が覚めてしまう、一度目が覚めると目がさえてしまいなかなか寝付けないといった、熟眠障害や中途覚醒などに使われることが多い睡眠導入薬です。

注意点としては、飲んで少し経っても眠くないからといって、もう1錠飲んだり、お酒を飲んだりすることは絶対に避けてください。

個人差はありますが、徐々に眠くなるのではなく30分ぐらいで突然眠くなることもあります。さらに、薬が効いてからは記憶があいまいになることもありますので、服用したらすぐに布団に入るようにすると良いでしょう。

病院やクリニックで処方される睡眠薬には以下のようなものがあります

超短時間型や短時間型
「マイスリー」「ハルシオン」「アモバン」「ルネスタ」「レンドルミン」「ロラメット」「エバミール」「リスミー」
中間型や長時間型
「ロヒプノール」「サイレース」「ベンザリン」「ネルボン」「ユーロジン」「エリミン」「ドラール」「ダルメート」「ベノジール」「ソメリン」

睡眠薬を長期間服用して、自己判断で突然中止することは止めてください。逆に不眠症が悪化したり、精神的不安の症状などが現れる事があります。まずは医師に相談して、徐々に薬を減らしていきましょう。

通販で買える睡眠薬

一般的に睡眠薬は病院やクリニックで処方してもらわないと、購入することができません。モチロンですが、Amazonや楽天市場などの通販では取り扱いすらありません。

しかし、個人輸入代行を利用すれば購入することが可能になります。このブログのトップページでは、通販で購入できる睡眠薬や睡眠導入サプリメントをランキング形式でご紹介しています。

興味を持たれた方は下のリンクボタンからご覧ください

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市販の睡眠薬

睡眠薬と言われるものには、睡眠薬と睡眠改善薬の2種類に分類されます。睡眠改善薬は市販品として販売されており、ドラッグストアや通販大手のAmazonや楽天市場やyahooショッピングなどでも購入できる医薬品です。

睡眠改善薬とは、「精神疾患等病的な原因のない人が経験する一過性(一時的)の不眠」に対して使用するものです。

それに対して睡眠薬は、通販はモチロンですがドラッグストアなどでも市販されておらず、病院で処方してもらうことが必要となります。

薬局やドラッグストアで購入できる市販の睡眠改善薬は「ドリエル」「リポスミン」「ネオデイ」などが有名ですが、いずれも抗ヒスタミン薬を使っています

抗ヒスタミン薬というと花粉症や鼻炎のお薬としても使われているので馴染み深いですよね。花粉症のお薬を飲んで眠くなった経験がある方は多いと思います

抗ヒスタミン薬は副作用として眠気が出やすいのが特徴で、この眠気を利用しているのが市販の睡眠改善薬なんですね。話は変わりますが、育毛薬も初めは前立腺肥大の薬として使われていましたが、副作用で育毛効果があった事から現在では育毛薬として販売されているので、副作用を商品にするというのは珍しい話ではないのです。

ヒスタミンはもともと体を覚醒させる働きがあるのですが、抗ヒスタミン薬によってヒスタミンの働きが抑えられることで眠気を感じてしまうので、睡眠導入薬として使われています。

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